Stay Home! が定番になってきた日常。仕事もリラックスタイムも、どちらもオンライン上でということが多くなってきました。”ニューノーマル”として、瞬く間に定着してきたようです。
オンライン上でのセミナーも花盛り。私も、大好きなアートの関係で、色々と参加したり、トライアルでプログラムを実施したりしています。そこで気づいた点で今後に役立つかもと思ったところを、このタイミングで簡単にまとめておくことにしました。
「対話型アート鑑賞」プログラムに絞ってコメントしますが、オンラインでアートの魅力を伝えたい方には、参考にしていただける点があると思います。
その壱
使用するソフトウェア(ツール)に慣れておくこと
え? そんなの当たり前じゃんということですが、これはホスト役の話ではなく参加者のことを指します。「Zoomにつなげない」とか「操作方法が分からない」という方のために、本編のプログラム時間を使う事になることがしばしば。これを避けるために、プログラムの中にあらかじめ「慣れる」時間を用意するか、別に時間をとって参加者のミニマムレベルを揃えておきましょう。他の参加者が”待ち”の状態でイライラしてしまったり、何よりご本人が緊張してしまい、プログラムを楽しめなくなることを避けるためです。
その弐
プログラムの進行は”スロー”(ゆっくり)に進める
リアルで実施する際に比べて、「遅すぎない?」と思うほどスローなペースで進行することが大切です。話すスピード、作品を見せる時間、コメントを待つタイミング…。通信環境や使用機器によって、音声が途切れたり、映像が出るのにタイムラグが生じたりといった状況を考慮しておくことが必要ですし、相手の様子を把握するための時間を十分にとるということも意識しなければならないからです。1時間前後のプログラムであれば、リアルの場であれば3あるいは4作品で実施するところ、オンラインでは2作品、あるいは1作品を丁寧に実施するといった感じです。
その参
参加者全員での対話を意識して、コメントを”場”に残す
オンラインでのコミュニケーションは、1対1になりやすいので注意が必要です。ホストからの問いかけに対し、Aさんが答えるとホストがそれにコメントを返す。次にBさんが答えホストがそれに返す…。この繰り返しを続けると、ホストと参加者が個別にやり取りしている雰囲気となり、全員で同じ作品を観ながら対話をするというプログラムになりません。これを避けるために、発言が出たら、その内容を「○○についてお話いただきましたね」と他の参加者向けにホストから一つのトピックスとして”場”に出しましょう。発言者と直接会話をするのではなく、今どんな話題がでているのかを全員と共有するイメージです。リアルの場でも意識することですが、オンラインでは特に参加者の反応が分かりにくいので注意が必要です。