台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました②

アジアでのアートフェアで有名なのはアートバーゼル香港ということらしいですが、こちらTAIPEI DANGDAIも最近は知名度が上がってきて、世界的な有名ギャラリーも出展するようになってきたそうです。
こちら、行ってきました。

ちなみにアートフェスとアートフェアは(業界?では)しっかり使い分けられている言葉だそうで、フェスのほうは「基本的に売買はなく、どちらかというと地域イベント的に開催」,フェアのほうは「売買が目的で、見込み客の集まりやすい都会で開催」だそうです。TAIPEI DANGDAIはフェアですので、「売るため/買うため」のイベントということですね。 

会場の雰囲気はこんな感じです。凄くラグジュアリー感があるということではなく、気軽に作品(≒商品)をみて回れる感じ。勿論、「ビハインドザカーテン」ということで、ブースの中にはお得意様専用のおもてなしスペースをしっかり確保しているところも見受けられました。(中には残念ながら潜入できずw)

色々とブースに立ち寄ると、声をかけられる人とそうでない人がいることに気がつきます。見込み客かそうでないかを見極める目が大切なのでしょう。カメラを引っ提げてベンチコート風トップにリュックといういでたちの私に、意外にも声がかかります。「フォトグラファーの方ですか?」 そうか、そういうことか。「宣伝」につながる可能性も探っているんだなと。

出展されている作品は、各ギャラリーがお勧めの作家さん達のものなので、既に有名どころの方や、認められつつある方ばかり。庶民(つまり私)に手が届くような代物ではありません。 小品で気にいったものがあったので参考までにお値段きくと「700万円(日本円換算)」とのお答え…あらら。それでも安い”価格帯”の部類なのかも。
 台湾での開催なので台湾の作家さんが多く扱われているということもなく、やはり世界の富裕層を意識してのイベントなんだと改めて認識。 まぁおかげさまで、コンテンポラリーアートの「売れる作品」のトップクラスを直に鑑賞できる貴重な体験になりました。

日本でこのクラスのフェアが開催されないのは、やはりマーケットが小さすぎるのでしょうね。(日本人で対象となる購買層は海外のこうしたフェアに行けば良いのでしょうが…)  アートフェアからも日本の元気のなさを感じてしまい、羨ましく思いつつ、会場を後にしました。

台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました①
台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました③