日本の経営にだって学ぶこと沢山ですよね

企業(事業)経営に興味関心のある方は、欧米系の横文字情報を学ぶケースが多いですよね。MBAを例にするまでもなく、「マネジメント」を学ぶには海外事例からというわけです。

 

確かに、日本の大企業のやり方では、どうも立ち行かなくなっている事例が目立ちます。制度疲労やら機能障害など、そこかしこで起こっている様は目を覆いたくなるぐらいです。

云十年前、昭和の時代に企業人デビューした年代の方(私です!)には、自分たちのやり方、経験がこれからの時代に全く通用しませんぜと言われているようでもあり、ちょっと辛いかなぁ。特に凋落著しいと言われているメーカーの皆様方。

でも、日本の企業だって、ちゃんと「イノベーション」も起せるし「バックキャスティング」で事業創造だってできるんです…という話をすっきりまとめていただいている本がこちら。

『社長 ウチにもCTOが必要です』 日経BP社

企業エンジニアの方に、ビジネス作りの面白さを身近な事例でイメージしてもらうのに、いただきネタになる本はないかなぁと探していたら、出会いましたよ。実話から抽出されたエッセンスを楽しくストーリー仕立てで読ませる前半と、日本企業のえりすぐりCTOとのインタビューでまとめている後半の組み合わせが、ほどよく読み切れるテンポの良さでいい感じです。

 

年季の入った方々には、「私たちのやり方も(アレンジしだいで)まだまだいける」と自信持てるし、これからバリバリの若手には「日系でもいいとこあるんじゃない」と心配払しょく…とまではいかなくても、ともかく参考になる事例は、ちゃんと感度良く見まわせば周りにあるということが、この本が実証してくれています。

どうです、横文字苦手派には朗報でしょ?  あ、タイトルにCTOって横文字が堂々と…(爆)