人生100歳時代に、道の途中で新しいチャレンジをされて、人生を豊かに過ごされている先人(達人)の皆様を、突撃訪問! その真髄やいかに?
栄えある?シリーズの初回に登場いただくのは、八王子で農家を会社同期の仲間と3人と始めた、続橋さんです♪
Age100.ing People file No.1
株式会社アーバンファーム八王子 代表取締役 続橋昌志
「顔の見える農家になる!」
大手IT企業の販売会社で、副本部長を務めていた続橋さんが、同期の仲間と3人で農業に転身しようと決めたのは52歳の時。
「75歳まで働くとしたら、組織で働くのはもういいやと思っちゃったんだよね」
「新しいことやるなら、全然違うところに」
ということで、まぁ農業なら体も使うし、自然と触れ合えるかなという程度で選んだそうだ。
「最初から家庭菜園的なものでなくビジネスとしてやりたかった」
「自分でやったことしか成果にならない」
「農業やり始めて思ったけど、自分のやったことがそのまんま成果になるのってわかりやすい。種を植えた分だけしか実らないし、さぼった分はそのまんま残ってる」
会社にいた頃は、自分の活動とは関係のないところで評価されることも多く、今思えばストレスも結構溜まっていたという。
「畑って人を癒す力がある」
「私、農業大好きなんです」
畑を訪問した際に自己紹介いただいた女子は、JK(女子高生)世代。こんな子と仕事ができるなんてなんとも羨ましいと単純に思っていたら、後で教えてくれた。
「彼女、児童養護施設から通ってくれてるんだよ。ここで手伝ってくれるまではなかなか人と話せなかったらしいんだ」
「畑って人を癒す力があるなぁって。畑に来ると自分もそうだけれど、みんな元気をもらっている気がする」
「すっかり地元の顔の元企業人たち」
農作業が終わると、仲間と飲みに行く機会も多いそうだ。
自分たちの野菜を扱ってくれる地元のお店が定番とのこと。(今回ご一緒したのは、産直(十勝)と採り直(八王子野菜)にこだわりの店「けいの家」さん)
料理を運んでくるお店の人と、ついつい野菜のことなどで話し込んだりして、すっかりお馴染みの様子。
「もうチェーン店なんか行けないね。別に美味しくないとかいうわけではないけど、やっぱり地元の人とのつながりができると、心地いいね」
畑のある八王子市は元々は地元でもなんでもない地域。偶然のようなご縁からこの土地で農業が始められることになったという。
*左から泉さん、続橋さん、水野さんの「同期3人」
「サラリーマン時代のこと、全部役立ってるよ」
「地元の小学生の農業体験の受け入れなども、お願いされるようになった。農業初心者の自分たちでいいのかとも思うけれど、まぁ人前で話す事は会社人生で慣れてるからね」
「誰が見てるかわからないような資料を必死に作らされたりとか、会社にいる時は納得いかなかったけど、おかげでビジネスの一通りのことは身についていたんだなぁと」
「最初はね、ネット販売とか高級店への卸しなんかを考えていた。でも、地元で作った野菜なんだし、顔の見えるお客様に売るのがいいかなぁって。まだまだ商売としてはこれからなんだけど、楽しいよ」
<訪問雑感>
日に焼けた笑顔が格好良すぎでした!
「野菜洗っている時はこの時期寒すぎる」と、嬉しそうにぼやいていたのが印象的。
素敵なお話と、帰り際に取り立ての野菜を沢山いただきました。(地元野菜の料理もめっちゃ美味しかった)
ごちそうさまでした! また、畑にお邪魔させてくださいね。