Un moment d’une femme フランク ホーヴァット写真展
美術展や写真展の主役は何と言えば? 当然、展示されている「作品」ということになりますよね。
展覧会へ足を運ぶ理由は、お目当ての「作品」を見たさにというのが、一般的ではないでしょうか。しかしてこの主役たちが、どのように展示されているのかも、これまた楽しみの一つという方もいらっしゃるのでは。私もその一人です。「作品」との出会いを、どのように演出してくれるかによって、随分と印象が異なってきますしね。
先日、銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催されている
に、「とびラー」仲間にお誘いいただいて行ってきました。(*今回は、写真撮影OKの企画ということで、遠慮なく撮らせていただきましたw)
この展示の仕方自体も、何とも素敵。照明と壁面の開口部をうまく使って、陰と陽の光の具合やら奥行き感の演出がいい感じ。シャネルなのに、”障子越し”とか”違い棚のしつらえ”のような和風の味わいを勝手に受けつつ、作品を堪能しました。
「そりゃぁ業界が業界ですからね」って感想もあるでしょうが、こういう見せ方の工夫、実は”普通のビジネス”でも、とっても大事だと思います。特に、企画を通すとかいった場面では。
物凄く良いアイデアも、そこにポンと置いてあるだけでは、その良さが伝わらないだけでなく、全く気づいてもらえないことも。一方で、単に派手に目立つように見せたからといって、必ずしもポジティブに捉えてくれるとは限りません。中身が伴わない時は、かえって批判にさらされることもあり得ます。
「見せ方/魅せかた」の工夫は、”素材”(アイデア)の具体化にとっては、やった方がいいではなく、やらなければ駄目な作業、省けないプロセスなのです。
この工夫の技、直に触れることができるのが、展覧会と言ったら、飛躍し過ぎかもしれませんが、こうした感性のトレーニングは、もってこいの場所と、本気でお薦めします。
ということで、この日は、何と銀座のギャラリーを7つも巡るという、豪華過ぎる?トレーニングに…って、これは「趣味」の領域ですかね、やはり? でも趣味の勢いで仕事するのが大事なんだなぁ…あ、また飛躍し過ぎか?(^^)