オンラインで対話型アート鑑賞をやってみて色々と分かったこと… ②

オンライン上でセミナーを開催する際の、意識しておいた方が良さそうな点を、「対話型アート鑑賞」に絞ってコメントしています。オンラインでアートの魅力をお伝えしたい方には、参考にしていただける点があると思います。
前回①はこちらから

その四
 動作は大袈裟なほど大きく!

オンラインでは相手の表情がとても読みにくい(見えにくい)ので、ともかく動作は大きくが鉄則です。いいねぇと思えば、大きく首を縦に振ってうなずくとか、OKの指サインを画面中央で見せるとか、拍手をするとか…。Zoomでは<反応>という機能で、サムアップ(いいね!)や拍手のマークを送ることもできますが、カメラONにして画面上で即座に見せる方が、より伝わりやすいです。これはホストに限らず、参加者にもぜひぜひ実行してもらいましょう!(その伍の話にもつながります)

その伍
 プログラムの最初に、参加者全員に「アクション」してもらう

オンラインだと「聞くだけ参加」の人がどうしても出てきやすいです。対話型のプログラムなので、発言しない方が増えると進行も難しくなります。全員が積極的に参加する雰囲気を初めに作っておくことが必要です。
「あなたの好きな作家をチャットで教えてください」、「美術館に今どれだけいきたいか、グー(絶対行きたい)、チョキ(時間取れたら行きたい)、パー(それほどでも)で手を挙げて示してください」とか、ともかく初めにプログラムのフックとして、何らかのアクションをとってもらうようにします。これで、随分と参加者の気分が盛り上がってきますし、アイスブレークとして楽し気な「場」としての印象が高まります。

その六
 ズーム機能を活用しよう

こちらはZoomの機能の話ではなく、画面のクローズアップ(ズーム)機能の話です。高精細の画像データを用意しておけば、本物では近づけない距離で作品を眺めることができます。普段気づかなかった微細な描写や、作家のタッチ(筆致)などなど、オンラインだからできる鑑賞方法で、作品と向き合うことで、対話の巾が広がります。昨今は美術館のオンラインサイトでも、高画質なものがほとんどですし、バーチャルで美術館内を散策できたりもします。組み合わせて使うなど、色々と工夫ができそうです。

オンラインで対話型アート鑑賞をやってみて色々と分かったこと… ①

Stay Home! が定番になってきた日常。仕事もリラックスタイムも、どちらもオンライン上でということが多くなってきました。”ニューノーマル”として、瞬く間に定着してきたようです。

オンライン上でのセミナーも花盛り。私も、大好きなアートの関係で、色々と参加したり、トライアルでプログラムを実施したりしています。そこで気づいた点で今後に役立つかもと思ったところを、このタイミングで簡単にまとめておくことにしました。
 「対話型アート鑑賞」プログラムに絞ってコメントしますが、オンラインでアートの魅力を伝えたい方には、参考にしていただける点があると思います。

その壱
 使用するソフトウェア(ツール)に慣れておくこと

え? そんなの当たり前じゃんということですが、これはホスト役の話ではなく参加者のことを指します。「Zoomにつなげない」とか「操作方法が分からない」という方のために、本編のプログラム時間を使う事になることがしばしば。これを避けるために、プログラムの中にあらかじめ「慣れる」時間を用意するか、別に時間をとって参加者のミニマムレベルを揃えておきましょう。他の参加者が”待ち”の状態でイライラしてしまったり、何よりご本人が緊張してしまい、プログラムを楽しめなくなることを避けるためです。

その弐
 プログラムの進行は”スロー”(ゆっくり)に進める

リアルで実施する際に比べて、「遅すぎない?」と思うほどスローなペースで進行することが大切です。話すスピード、作品を見せる時間、コメントを待つタイミング…。通信環境や使用機器によって、音声が途切れたり、映像が出るのにタイムラグが生じたりといった状況を考慮しておくことが必要ですし、相手の様子を把握するための時間を十分にとるということも意識しなければならないからです。1時間前後のプログラムであれば、リアルの場であれば3あるいは4作品で実施するところ、オンラインでは2作品、あるいは1作品を丁寧に実施するといった感じです。

その参
 参加者全員での対話を意識して、コメントを”場”に残す

オンラインでのコミュニケーションは、1対1になりやすいので注意が必要です。ホストからの問いかけに対し、Aさんが答えるとホストがそれにコメントを返す。次にBさんが答えホストがそれに返す…。この繰り返しを続けると、ホストと参加者が個別にやり取りしている雰囲気となり、全員で同じ作品を観ながら対話をするというプログラムになりません。これを避けるために、発言が出たら、その内容を「○○についてお話いただきましたね」と他の参加者向けにホストから一つのトピックスとして”場”に出しましょう。発言者と直接会話をするのではなく、今どんな話題がでているのかを全員と共有するイメージです。リアルの場でも意識することですが、オンラインでは特に参加者の反応が分かりにくいので注意が必要です。

②に続く

アフターコロナの世界を考えてみました(不真面目に…)

Stay Home!
先の見えない状況の中、正直、息の詰まる日々ですね。…なんて書くだけで、「こんな状況でよくそんな呑気なコメントができるね!」と、たちまちパッシングを受けそうな気がしてきちゃう、それだけピリピリとした空気感です。
日頃、「分からないを楽しもう!」とか「アートのセンスで自分の常識を変えてみよう!」と力説している身としては、何かちょっとした「思考の遊び」で、少しでも心の余裕が持てたら良いなと、こんなこと試してみました。

アフターコロナの世界を「未来の記事タイトル」で妄想する

まずは「働き方改革」から。
ビジネスシーンでの着こなしは、テレワーク主体となって、圧倒的に変化すると。着心地が最優先で、「画像映え」がそこそこであれば…

オフィス環境も、随分とこれまでのイメージと変わるでしょうね。「密室」をイメージさせる空間はかなり敬遠されそう…

当然、通勤電車なんてものは無くなる…かと思いきや、こんな感じで復活していたりして…

転勤などにも非常に少なくなって、恋愛事情も随分と違ったものになったりして…。

とまぁ、軽く妄想しても出てくる出てくる。
勿論、こんな「思考の遊び」は、コロナ禍にあたって何の役にも立ちません。でもね、自宅で踏ん張ってる普通の人が「前線で活躍している人に比べて何もできていないじゃん」って下を向いちゃうだけだと、やっぱりしんどいし、いざという時に動くパワーも削られちゃうんじゃないかなぁと。こんな妄想で、クスッとなる時間、必要だと思うのですよね。

何か「愉快な」妄想浮かびましたら、ぜひぜひお知らせください。

“アート”を仕事に活かしたいと思っている方が知っておくと良さそうなこと①

今、アートはビジネスパーソンにちょっとしたブームのようです。「アートを今の自分に仕事に役立てたい」、「話題のアートシンキングについて学びたい」そんな声を、日常の雑談レベルでお聞きすることが多くなりました。
 弊社では一昨年(2018年)より、アートに関わる講演やセミナーを色々な形で提供してきています。(例えば「丸の内プラチナ大学アートフルライフデザインコース with/エコッツエリア協会」、「青黒塾 with/日経BP社」、「アートのセンスで事業を磨く with/スタートアップハブ東京 等々) そこで得られた参加者のフィードバックから、アートを学びたい、特に仕事に役立てたいと思っている方が、事前に知っておいた方が良いのでは思う事が、浮かんできました。 参考になる方もいらっしゃればと、いくつかコメントしてみますね。

仕事を突き詰めてみることで、初めて役立つかどうかが分かる

「一体アートの何が仕事に役立つんですか?」という質問を受けることがよくあります。この質問に答えるのが実はかなり難しいのです。ご質問された方の仕事の中身は勿論、仕事に対して今どのように感じているのか、これからどうしていきたいのかを知らないと、ご本人が満足する回答にはならならいからです。だから「(アートは)仕事に役立つと思っていますが、それは本人しだいですねぇ」とお答えするのがほとんどです。これが実に受けが悪いのです。それはそうですよね。この回答では、質問をはぐらかされたとしか思えないでしょうから。

一方で、アートが実際に役立っている例は、いくらでもあります。
  ✓患者さんの心を和ませる目的で病院でアートを取り入れた
  ✓ブランドの向上のためにアートを利用している企業
  ✓アートミュージアムを核に地域振興に成果 …等々
アートは役立ちますよと言っても良い事例が山ほどあるわけですが、ここでそう言ってしまうと、アートの面白さ、可能性を伝えられない矛盾,もどかしさが生じてしまいます。なぜなら、アートは、送り手(≒作家)の“価値観”、“意味づけ”、“意図”を最初にまとって生まれてくるもので、役立つか役立たないかは受け手(≒鑑賞者)の後付の判断でしかないからです。
 ちょっと説明がややこしくなりました。ありそうなビジネスシーンに置き換えてみましょう。

あなたが新規ビジネス開発、あるいは新商品開発を担当していて、日々頭を悩ませていたとします。ある時、突然稲妻が落ちるようなひらめきがあり、考えただけでワクワクするアイデアが浮かびました。 ブルーオーシャンに漕ぎ出すような 、これまでどこも手掛けていないものです。早速に、上長に企画をあげると、「なるほど、君のアイデアは分かった。で、どれくらいのビジネス規模にいつ頃なる? 収支はどうなりそうかな? 我が社が出す意味は一体なんだね?」と切り返されました。誰も手掛けたことのないものですから、そう簡単に答えることはできません。しょうがないので、企画を通すために、世間に既にある似たような、でも自分が最初にワクワクしたものとは全く異なるものを調査したりして、それがしかの“判断材料”を入れ込みながら、当初のアイデアを何度か練り直すことになるわけです。

 アートが役に立つかどうかを聞くという事は、この上長の視点と同じという事が言いたいわけです。既存の価値基準では、新しいアイデアや意味づけを理解することができないし、場合によって、その斬新さを殺しかねないということなのです。では“生かす”ためにはどうするか。「あなた」が最初に日々頭を悩ませていたというプロセスが必要なのです。つまり自分で必死に突き詰めている時間があること。このベースがあるからこそ、自分なりの新しい“役立つ(かも)/役立たない(かも)”という判断基準が生まれてくるのです。

アートをビジネスに役立てたいと思う方は、まず自分自身がビジネスに徹底して向き合っているかを振り返ってみてください。もし、もう本当に色々と考えてみて、やってみて、かなり行き詰っちゃって…という方でしたら、アートは間違いなく何らかのヒント、アイデアをもたらせてくれる、つまりはあなたにとって役立つものになるでしょう。

台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました③

台北の街中を歩いていると、色々な「アート作品」に出会えるのは、東京と同じって感じです。“いかにもの風情”だったり、逆に、「ほ~っ、そう来るの…」と驚くものと出会ったり。なかなか一筋縄ではいかない面白さがいいですね。

上の写真は駅のコンコースで見つけたもの。
『The Moment We Meet』というタイトルで、少年が歳を重ねて大人、老人にになっていく様子が、パラパラ漫画のような形で表示されていきます。これは、何気に目を引きますよね。

こちらは、“風情ある”方の作品。南国のイメージ漂う路地の塀に、タイル画が何枚も埋め込まれていて、そぞろ歩きしながら観ているだけで楽しめます。

台北は古い建物をリノベーションするのも「得意」なようで、特に日本の統治時代の建物を取り壊さずうまく再活用しているように思えます。
今や一大観光スポットとなっている、《華山1914文創園区》,《松山文創園区》,《四四南村》 などなど。懐かしいレトロな雰囲気が、忙しい都会の時間、空間の中で、丁度よい「間」というか「ピリオド」になっている気がします。

華山1914文創園区 にて

早速に、旅の小休止は、レトロな雰囲気なのに今風(死語?)なティーポットでのウーロン茶を(^^)

ということで、台湾で出会った「アートシーン」をちょこっとご紹介いたしました。また行きたいなぁ…(^^)
台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました① 
台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました②

台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました②

アジアでのアートフェアで有名なのはアートバーゼル香港ということらしいですが、こちらTAIPEI DANGDAIも最近は知名度が上がってきて、世界的な有名ギャラリーも出展するようになってきたそうです。
こちら、行ってきました。

ちなみにアートフェスとアートフェアは(業界?では)しっかり使い分けられている言葉だそうで、フェスのほうは「基本的に売買はなく、どちらかというと地域イベント的に開催」,フェアのほうは「売買が目的で、見込み客の集まりやすい都会で開催」だそうです。TAIPEI DANGDAIはフェアですので、「売るため/買うため」のイベントということですね。 

会場の雰囲気はこんな感じです。凄くラグジュアリー感があるということではなく、気軽に作品(≒商品)をみて回れる感じ。勿論、「ビハインドザカーテン」ということで、ブースの中にはお得意様専用のおもてなしスペースをしっかり確保しているところも見受けられました。(中には残念ながら潜入できずw)

色々とブースに立ち寄ると、声をかけられる人とそうでない人がいることに気がつきます。見込み客かそうでないかを見極める目が大切なのでしょう。カメラを引っ提げてベンチコート風トップにリュックといういでたちの私に、意外にも声がかかります。「フォトグラファーの方ですか?」 そうか、そういうことか。「宣伝」につながる可能性も探っているんだなと。

出展されている作品は、各ギャラリーがお勧めの作家さん達のものなので、既に有名どころの方や、認められつつある方ばかり。庶民(つまり私)に手が届くような代物ではありません。 小品で気にいったものがあったので参考までにお値段きくと「700万円(日本円換算)」とのお答え…あらら。それでも安い”価格帯”の部類なのかも。
 台湾での開催なので台湾の作家さんが多く扱われているということもなく、やはり世界の富裕層を意識してのイベントなんだと改めて認識。 まぁおかげさまで、コンテンポラリーアートの「売れる作品」のトップクラスを直に鑑賞できる貴重な体験になりました。

日本でこのクラスのフェアが開催されないのは、やはりマーケットが小さすぎるのでしょうね。(日本人で対象となる購買層は海外のこうしたフェアに行けば良いのでしょうが…)  アートフェアからも日本の元気のなさを感じてしまい、羨ましく思いつつ、会場を後にしました。

台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました①
台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました③

台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました①

文字が書かれる様子がまるで舞いのように

2020年の始まりに台湾に行ってきました。
台湾は随分昔になりますが5年間ほど住んでいたことがあり、勝手に第二の故郷と呼んでいるほど大好きな土地です。

ここでのアートシーンと言えば、まずは台北故宮博物館。あまりに定番過ぎて、何を今さらという感じをお持ちの方もいるかもしれませんが、訪問のたびに新しい発見があります。

今回は、「魅せる」展示に感心至極。

「白菜」《翠玉白菜》や「お肉」《肉形石》ですと、まずは観ておこうかとなりますが(ちなみに今回は故宮南院に”出張中”で不在でした)、焼き物や書画とかになると、よほど好きな方でないと、ついついパスしてしまいそうな感じかなと。ところが、「なるほどこれは面白い」となる工夫が!

例えば書画の映像。一つ一つの文字が画面いっぱいに筆で書かれていく様子を美しくビジュアルで見せてくれたり、水墨画の中を自分が自在に飛びまわっているような俯瞰で見れるようにしたりと、それぞれの作品の魅力がまさに体感できるような仕掛けが随所にありました。一度「へ~ぇ♪」となれば、後は通常の展示も楽しく想像が膨らむというものです。

良い作品があるので、後はどうぞご覧ください…という姿勢ではなく、色々な魅せ方にトライしているのが、凄く良いなぁと思いました。

水墨画の中を「鳥」になって飛んでみる…

歴史ある文化、文物を次代につないでいくのは今を生きる我々の務めかなぁと思いますが、その時代に適した伝え方があるものなのだと納得。鑑賞者と作品における、コンテンポラリーな(≒現代としての)やり取りがデザインされているなぁと。素敵♪

台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました②
台湾のアートシーンをちょこっと味わってきました③

【お知らせ】アートフルライフデ・ザインコースの様子が掲載されました♪

今年も楽しく”修了”した、丸の内プラチナ大学の「アートフルライフ・デザインコース」。三菱一号館美術館で実施したフィールドワークの様子を、エコッツエリア協会のHPに掲載いただきました♪

 “アーティスト”になって見つける、新しいアートとの付き合い方

当日の様子は、レポートをご覧いただくとして、サイドストーリーをこちらで少々。

 今回の「アーティスト役」は、事前に手を挙げてくださった3名の方。アーティストになり切るには事前調査(予習)が必要ということで、別の日に観覧の時間をしっかりとってくださいました。(残念ながらお一人の方はご都合で事前観覧はかないませんでしたが) 
 美術ファンの方でも、同じ展覧会に数回通う事はまれだと思いますが、即興に見えた「役作り」に、実は、たっぷりと時間をかけていたのです。だからこその「どこまでが本当の話…?!」と、聴いている方が戸惑うような”迫真”の台詞に。

美術知識が無くても作品は楽しめますが、知識があれば楽しみがさらに深まるのも確か。一方で、 知識だけで作品を眺めるようになると、「理解」「解釈」だけの窮屈な鑑賞に終始してしまうことも。 この辺り、バランスは様々で微妙ではありますが、感覚と知識の往来が、作品鑑賞をより楽しませてくれることは間違いないなぁと、改めて感じたフィールドワークの時間でした。

今年のアート鑑賞、アカデミー賞的振り返り

本日よりいよいよ師走。少し気の早い気もしますが、今年のアート作品を振り返り、アカデミー賞(主要五部門)になぞらえて勝手に「賞」を出しておこうかと。対象は勿論自分自身が直接堪能したものに限定。ギャラリー含めて60以上の「展覧会」に顔出してみましたが、勿論見逃したものの方が沢山。「あれが無いだろう!」もあると思いますが、見ていないのでごめんなさいということで。何より、美術ファンの目線というよりは、ビジネスパーソン視点で、これは“学び”があったなぁというものを好んで選んでいますので、念のため。

★主演女優賞★ 
今年一番印象に残った女性作家は…塩田千春 
森美術館で開催の『魂がふるえる』展は、歴代2位の66万6271人(美術手帳Webより)の入場者を記録! インスタ映えする展示に、思わず「わぁ綺麗」と言ってしまった自分が、足を進めるほどにドロドロ感と向き合う羽目に。インパクトがともかく凄かったです。女性が足を運ぶ企画が大事と改めて認識。
*次点…やなぎみわ 

★主演男優賞★
今年一番印象に残った男性作家は…クリムト
東京都美術館と国立新美術館で、コラボ企画かと思うような“共演”の機会が。こういうプロモーションの仕方、ありですよね。あの作風にして、おじさん然とした風貌、それでいてやはりモテる。男性作家にはやはりミューズが必要なのかと、一人合点してしまいました。
*次点…ボルンタンスキー

★監督賞★
うまく作品を演出してくれたなぁと感じた展覧会… サントリー美術館「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」  by nendo(佐藤オオキ)
キャプションを読む派、読まない派に美術ファンで分かれるケースが多いのですが、これを徹底したよなぁと、めちゃめちゃ感心。傘をさしてそぞろ歩きするようなコーナーも秀悦。“古美術”がてんで新しく感じられました。
*次点…ポーラ美術館 「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」

★脚本賞★
展示そのものに物語のような魅力を感じた展覧会…国立新美術館「カルティエ、時の結晶」展 by 新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之
ジュエリーデザインには、ぶっちゃけ、縁遠かったのですが、これはもう惹きつけられました。展示空間が半端なかったです。まさに「素材」に手を加えてどう見せる(魅せる)のかという、宝飾の基本を表現したのではないかなぁと。展示ディスプレイにお金かかってるのがありありで、ラグジュアリーな世界に妥協は無いのだと、庶民として理解できる貴重な機会でした。
*次点…山梨県立美術館 「デザインあ展」, 三菱一号館美術館 「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」



じゃじゃーん、そして今年の栄えある
★作品賞★
今年見た中では最高でしょうこれ! の展覧会…「瀬戸内国際芸術祭2019(秋会期)」
悩みました。だって、12島+高松,宇野という広域で開催。単独で素晴らしい常設の美術館だって混ざってますからね。これを一つとしてカウントして良いのかと、不公平?ではないかと…いや、やはり良いのです。〇〇トリエンナーレが話題となった今年。地域に根ざしたアートの力(時に強引過ぎたり、調子がずれていたりする面も含めて)をまざまざと感じさせてもらいました。粟島で見た瀬戸内少女歌劇団は一生忘れられない体験となりそうです。

さて、来年はどんな作品と出会えるかなぁ…。
日本も飛び出していきたいと思っています。

【レポート】ゲームで楽しみながらのワークショップ事例 ~丸の内プラチナ大学「アートフルライフデザインコース Day 5」

9月3日に実施した丸の内プラチナ大学「アートフルデザインコース」では、アートゲーム“モンダイアート”の考案者ヨシムラヒロムさんをお招きして、アートの「価値(価格)」にまつわる不思議と面白さを体感しました。

“モンダイアート”は、参加プレイヤーの一人一人が、画家/画商/コレクターと様々なアート市場での役回りをこなしながら、最終的に自分の資産価値(キャッシュ+所有作品の評価額)の大きさを競うという、ゲームです。
 「絵心なんて全くありません」という方の作品が高値で売れたり、欲しいと思った作品をオークションで競り落とせず悔しい思いをしたり、自分のコレクションを見ながら悦に入ったり…まさに現実の「アートマーケット」もかくやと思えるような経験ができます。

このゲームの“胆(きも)”の一つに、オークションに出されている作品全てのランク付け(評価)を行うという手順があります。良いと思う作品順にシンプルにランクすればよいのですが、自分の作品も含まれているし、ゲームに勝つことを目標に後の評価額を考えたりしだすと、なかなか素直にランク付けできなくなったりします。
 「価格決定のメカニズムが、あるようなないような…」
 「そもそもアートの価値って“お金”だけで換算していいの…」
なんてことも次第に気になるようになってきたりするのです。

一方で、作家として作品を作ることそれだけで楽しかったり、コレクターとして目利き力が問われることにドキドキしたり、何より気になる作品の魅力には容易にあらがえなかったりとか…、皆様、アートを通して笑顔になれる自分に気づく時間になるようです♪

終了後の皆さんからのアンケートには…
 単なるお金/絵ではなく組み合わせが面白い!
 描く側と売る側の両サイドを体験できたのは興味深かった。
 とても楽しく学びが多く、別の機会でもやりたいです。
 芸術に対する正当な評価を付けたい心と勝ちたい心の二つに揺らいだ
等々、刺激的で楽しい時間と感じていただけたコメントを多くいただきました。


「え~ なんか面白そうだからやってみたい!」という方は、いつでもご連絡ください。
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