ライフデザイン講座 静岡市シチズンカレッジにて開講します

静岡市と実施している”ライフデザイン”の取り組み。今年度は静岡市のシチズンカレッジ「こ・こ・に」の講座にも取り入れていただきます。

梅本さん、松倉さん、そして参加いただく皆さんと、楽しくも刺激的な時間を創っていけたらなと😊

「誰もが何度でも自分のままで再チャレンジできるまち、静岡」の実践者がどんどん増えていく予感✨

https://lifedesign.socialbusiness-net.com/program/lifedesignercafe

PS 「ライフデザイン」に興味あるのに、静岡に縁が無いので、この講座受けられないよ~…と、お嘆きの方は、個別にお知らせください。トライアル等の実施、具体的に検討いたします。

実践 リカレント教育…

春のこの時期、街中では”新入生”とおぼしき人達が多く見かけられ、勝手に嬉しくなってしまいます。
人生100歳時代と言われて久しく、50歳や60歳を超えてからの、新たに「学生」として学びをスタートさせる方も、それほど珍しいことではなくなったようです。リカレント教育とか、最近ではリスキリングという言葉も頻繁に見かけるようになりました。

<リカレント教育に関する厚生労働省の記述> 
学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けていくことがますます重要になっています。このための社会人の学びをリカレント教育と呼んでおり、厚生労働省では、経済産業省・文部科学省等と連携して、学び直しのきっかけともなるキャリア相談や学びにかかる費用の支援などに取り組んでいます。

<リスキリングに関する経済産業省の記述>
 
経済産業省においては、DXを主導するハイスキル人材のみならず、中間層や低スキル層、若手も含めた幅広い層に対するリスキリングが必要であると考え、…

…だそうですが、ちょっとこれ、Age100ing(幾つになっても進行形)を標榜している自分には、少し「仕事」にシフトし過ぎている気がして、あまり嬉しくない学び直しの定義なんですよね。「生産人口に数えられる人はもっと働いてもらわねば…」とか「新しく要求されるスキルセットを身に着けてもらわねば…」とか、この先の日本を何とかせねばという危機感からの煽りというかご都合というか、それだけで学びを語っちゃうのは、つまらないんですよね。

ということで、ここで文句だけ言っていてもしょうがないので、自分で学びの楽しさ、素晴らしさを、リアル体験で語れるように、自分自身もこの春から大学に通うことにしました。まぁ、お手軽に始められることを証明するため?に、まずは「市民大学講座」枠からですが。

初回の授業。集まった15名の学友は、どうやら私の年齢の前後4,5歳という見立て。これから、どんな展開になるのかが楽しみです。

NFTアーティストになる? Day2

Day1で、ネット検索しながらNFTアートについて概要をつかんでみました。

・現物ではなくデジタルデータによるアート作品
・所有者情報がデジタルの台帳によって保障されている(らしい)
・最近ちょっとブームになりかけている(らしい)

こんなあたりがわかってきました。
さ、ら、に、
既に「市場」(NFTアートの売買が行われいてるマーケット)があり、Web上で世界最大規模で初心者に使いやすいOpen Sea(オープン・シー) というサイトがある
ということで、アクション二日目(Day2)としては、このOpen Seaに行ってみたいと思います。

Open Sea

サイトのトップ画面はこんな感じ。
英語は良しとしても、何から始めればよいのか全くわかりません。
スクロールする(下に読み続ける)と、こんな画面に。

Create and sell your NFTs とあるので、この辺あたりからアクションするみたいですね。
一旦ここまでとして、先に進むために日本語解説サイトがないのかも探してみます。
《Open Sea の使い方》で検索するといくつのサイトがヒットしたので、読んでいきます。
ざくっと分かったこと。

・Open Seaには特に登録などの必要はない
・利用するにはウオレット(?)だかメタマスク(??)とだかが必要(らしい)
*ここでいう利用とは売買のこと、サイト上で鑑賞するのは無料ということですね
・売買以外にもブログとかも書ける機能(?)がある

うーん、知らない単語のオンパレードです。
段々面倒くさくなってきました。
こういう時は習うより慣れろで、まぁやってみますか。
使い方の説明サイトで、一番わかりやすかったこちらの手順に従って、先に進むことにします

【保存版】大手NFTマーケットのOpensea(オープンシー)の使い方

まずはメタマスクのアプリが必要なんですね。
Google Chromeとの連携…うーん、ここでもGAFAかぁ…(ちょっと気後れ感)
次にMETAMASKの登録と。
・・・
何と、セキュリティは超アナログ方法なんですね。
紙に書いて隠しておけと。
NFTアートの道でこんなところを通っていくのがなんとも面白いです。
*ここでは詳細は書きませんが、先ほどの【保存版】サイトからMETAMASKの指南ページに従って無事に?登録までたどりつきました。

で、METAMASKの登録が終了後、再びOpen Seaにつなぎ、連携手順を踏むと(結局これが登録プロセスってことですね) トップページにちょこっとだけ変化が。


どうやら、これでOpen SeaでNFTアートの売買に向けた準備が済んだ感じですね。
実際にはデジタルマネーを一円も持っていないので(これどうやって持つんだ?)買は少なくともできませんが…。
よし、次回はこの辺りを挑戦してみますか。


NFTアーティストになる? Day1

NFTアートという言葉が最近目に留まるようになってきました。
事業開発アーティストと名乗っている自分ですが、正直、何のことやらぴんと来ず…。
ということで、実際に自分でNFTアートをお試しするところまで、アクションしてみる事にします。
何か行動(トライ)した日をDayXとしてカウントしていき、その様子をオンタイムで残しておこうと。
デジタルデバイド世代が、果たしてどこまでたどり着くのか…。

まずはNFTアートを検索するところからスタートします。

日本語検索ですが、これだけで155万件がヒットしますね。
表示順に上の方から目についたものをいくつか訪問していきます。
まずは美術手帳の記事
注目を集めるNFTアート。新たなマーケットに求められるルールの明確化

こちらの記事の執筆は”Art Lawの専門家である弁護士・木村剛大”さんということで、NFTアートの法的な課題についての論考という感じ。有料会員でないと全文は読めないということで、内容の紹介はここでは避けますが、どうやらNFTを使ったアートということのようで…。え? NFTって何よ? ですね。

そこで定番のWikiさんにNFTをお尋ねすると

非代替性トークン(ひだいたいせいトークン)、NFT: non-fungible token)とは、ブロックチェーンと呼ばれるデジタル台帳上のデータの単位である。
・・・
デジタルファイル自体は無限に複製可能であるが、それを表すNFTは、その基盤となるブロックチェーン上で追跡され、購入者にそれを保有する権利の証明を提供する。

ふむふむ、何となくビットコインの仕組のようです。詳しいことは理解できそうもありませんが、所有者情報をデジタルの台帳で保証するようなものですね、きっと。
もう少しアートより?の記事を読み進めてみることにします。

アート界をゆるがす “NFT”ってなんだ?

『カーサ ブルータス』 2021年6月号の記事。
こちらには、”村上隆もNFTアート市場に参入?”といったアート好きには刺激的トピックスに続き、”どうやって買うのか”について、具体的な事例を紹介してくれています。
世界最大規模で初心者に使いやすいということで
Open Sea
というサイト?が挙げられていたので、早速覗いてみる事にしました。

日本語対応もあると記事にはありましたが、いきなり英語でしたね。
ここはひるまず(笑)、世界最大のNFTアート市場をうろつきたいと思います。
…が、あまり最初から飛ばすと後が続かないかもしれないので、続きはDay2でということにしますね。



“アートの旅”に行ってきました (第82回タマベンレポート)

「多摩にだって大人の放課後勉強会があってもいいじゃないか!」と2012年にスタートしたタマベン。おおよそ月一ベースで細く長く続いていて、昨日9月5日は第82回。今回のお題は「あっと驚く? アートの旅!」で、タマベン“福”代表の私がナビゲーターを務めました。

さて、アートの旅というと、皆さんはどちらを目的地としたいですか?
昨日集まったメンバーにお尋ねしたところ、一番人気はなんと京都! 続いてヨーロッパの国々があがりました。海外に行けるのはいつになることやらの現状ですが、そこはオンラインのお手軽さ。どこにでも行っちゃおうということで、最初に向かった先は…。

はい、ドドーンと宇宙に飛び出しちゃいました。
ここで“鑑賞”したのはARTSATOrbital Reflector、さらにはSKY CANVASで人工流れ星も。
宇宙でアートなんて、なかなかイメージしなかったですよね。

で、地上に降りて向かった先は、地元、多摩地区! 散歩で歩いて行ける範囲という超ご近所でのアート探しの旅です。
 最初は、いわゆるパブリックアートと呼ばれるようなオブジェ(彫刻作品など)を探すのですが、そのうち「なんかこれも”アート”に見えてきた…」という感じになってくるので不思議です。単なる切り株とか、家屋の壁面の汚れまでアートに見えてきたりして…。

以降、音楽を聴いて作品を想像(≒創造)するとか、朝食のひと時で存分にアートでハッピーになるとか、そんな身近な「アートの旅」を、参加者皆さんと楽しみました。
 交流会では、熱く「アートとはなんぞや!」の議論まで和気あいあいとできて、なんとも素敵な時間になりました。

チャット上でいただいた感想をいくつか紹介しますね
 ・宇宙と八王子の壮大なアートの旅、面白かったです
 ・肩肘をはらず、普段の生活からアートを楽しむことができるんだなと今回思いました
 ・宇宙に行ったり、身の回りのものに目を向けてみたり、楽しかったです!ありがとうございました~
 ・美術館では味わえないアート、新鮮でした! 日々の中にアートが溢れていますね

 オンラインで開催するようになってすでに4か月。昨日はマニラからもご参加いただくなど、もはやタマベンも地域を超えたインターナショナルな勉強会になったなぁと実感しました。

タマベン友の会のページはこちら

丸の内プラチナ大学《アートフルライフ・コース》 10月開講です♪

2015年からスタートした「丸の内プラチナ大学」ですが、今期は全コースともオンラインでの開催となります。これまで「行きたいけど丸の内までは行けない~」とお嘆き?の方も、ネットにさえつながれば、お好きなところからお気軽に参加できます。

《アートフルライフ・コース》は、今年も“多彩”なゲストをお迎えして、例年にも増して、文字通り@ホームな感じで、アートの持つ様々な魅力や可能性について、一緒に楽しむ時間にしたいと思います。
また、例年大好評の美術館でのワークショップも、希望者によるオプション企画として実施する予定です。

アートが好きな方も、それほどでもない方も、人生を豊かに彩ってくれるアートに触れる体験を、味わってみてください。

詳細と申し込みはこちら

「ワインを片手にアートで旅する」を前田龍珠園さんと開催しました♪

ステイホームの過ごし方も随分とバラエティが広がってきたような今日この頃。
 自家栽培葡萄ワインで人気の「前田龍珠園」さんとご一緒して、オンラインで楽しむ「ワインを片手にアートで旅する」のイベントを開催しました。

 元々、前田龍珠園のオーナーご夫妻は古くからの友人。企業人からワイン農家への転身という“華麗”な経歴の持ち主。<この辺の詳細はこちら記事に>
本企画、それこそオンライン飲み会で久しぶりに再会した時の雑談アイデアから具体化したもの。ある意味不幸中の幸いという感じでした。

 初回5月30日は、19世紀のフランスシャンパーニュ地方を中心に旅しました。日本のワインの歴史は、この地に二人の若者(土屋龍憲氏、高野正誠氏)が留学したところから始まったからです。ちなみに、前田龍珠園の葡萄畑は、この土屋龍憲さんから受け継いだものだそうです。

土屋龍憲氏と高野正誠氏(明治12年頃)

第二回6月13日は、ワインの歴史をアート作品で紀元前5000年頃!から振り返りました。日本人がワインを日常として楽しむようになるには、そこから時代を経ること…明治、大正、昭和も前半をやっと過ぎてという感じですが、時を重ねて生み出される「マリアージュ」が何とも言えませんね。

ギルガメッシュ叙事詩
(世界最古の文学…ワインの記述が)

 前田龍珠園のワインを飲みながら参加された皆様と過ごすひと時が、本当に楽しかったです。
 アンケートから感想をいくつか抜粋してご紹介です。

 「オンラインイベントは初体験でしたが、皆さんとのオンラインではの不思議な距離感がかえって面白く、新鮮な体験でした。」
 「家にいながら普段あまり接することのないアートの世界に最高なワインを飲みながら参加できたこと。アートの世界興味でてきました!」
 「ワインとアートとの取り合わせという経験したことのないイベント。旅というテーマも交えて、日本のワイン創成期の頃の時代背景、そして創始者のヨーロッパでの体験を感じることができてとても面白かった。」
 「時代を追ってアートでワインを解説していただき、西洋社会におけるワインの重要度が理解できました。お選びになった絵はもちろんですが、音楽とのマリアージュもとても心地よくて、思わず杯が進んでしまいました笑。」

前田龍珠園の葡萄(樹齢60年以上の古木)

オンラインでの交流会も非常に盛り上がり、「次回はぜひリアルでもこのメンバーで集まりましょう!」と、全員の力強い声で締めとなりました。

アフターコロナの世界を考えてみました(不真面目に…)

Stay Home!
先の見えない状況の中、正直、息の詰まる日々ですね。…なんて書くだけで、「こんな状況でよくそんな呑気なコメントができるね!」と、たちまちパッシングを受けそうな気がしてきちゃう、それだけピリピリとした空気感です。
日頃、「分からないを楽しもう!」とか「アートのセンスで自分の常識を変えてみよう!」と力説している身としては、何かちょっとした「思考の遊び」で、少しでも心の余裕が持てたら良いなと、こんなこと試してみました。

アフターコロナの世界を「未来の記事タイトル」で妄想する

まずは「働き方改革」から。
ビジネスシーンでの着こなしは、テレワーク主体となって、圧倒的に変化すると。着心地が最優先で、「画像映え」がそこそこであれば…

オフィス環境も、随分とこれまでのイメージと変わるでしょうね。「密室」をイメージさせる空間はかなり敬遠されそう…

当然、通勤電車なんてものは無くなる…かと思いきや、こんな感じで復活していたりして…

転勤などにも非常に少なくなって、恋愛事情も随分と違ったものになったりして…。

とまぁ、軽く妄想しても出てくる出てくる。
勿論、こんな「思考の遊び」は、コロナ禍にあたって何の役にも立ちません。でもね、自宅で踏ん張ってる普通の人が「前線で活躍している人に比べて何もできていないじゃん」って下を向いちゃうだけだと、やっぱりしんどいし、いざという時に動くパワーも削られちゃうんじゃないかなぁと。こんな妄想で、クスッとなる時間、必要だと思うのですよね。

何か「愉快な」妄想浮かびましたら、ぜひぜひお知らせください。

“アート”を仕事に活かしたいと思っている方が知っておくと良さそうなこと①

今、アートはビジネスパーソンにちょっとしたブームのようです。「アートを今の自分に仕事に役立てたい」、「話題のアートシンキングについて学びたい」そんな声を、日常の雑談レベルでお聞きすることが多くなりました。
 弊社では一昨年(2018年)より、アートに関わる講演やセミナーを色々な形で提供してきています。(例えば「丸の内プラチナ大学アートフルライフデザインコース with/エコッツエリア協会」、「青黒塾 with/日経BP社」、「アートのセンスで事業を磨く with/スタートアップハブ東京 等々) そこで得られた参加者のフィードバックから、アートを学びたい、特に仕事に役立てたいと思っている方が、事前に知っておいた方が良いのでは思う事が、浮かんできました。 参考になる方もいらっしゃればと、いくつかコメントしてみますね。

仕事を突き詰めてみることで、初めて役立つかどうかが分かる

「一体アートの何が仕事に役立つんですか?」という質問を受けることがよくあります。この質問に答えるのが実はかなり難しいのです。ご質問された方の仕事の中身は勿論、仕事に対して今どのように感じているのか、これからどうしていきたいのかを知らないと、ご本人が満足する回答にはならならいからです。だから「(アートは)仕事に役立つと思っていますが、それは本人しだいですねぇ」とお答えするのがほとんどです。これが実に受けが悪いのです。それはそうですよね。この回答では、質問をはぐらかされたとしか思えないでしょうから。

一方で、アートが実際に役立っている例は、いくらでもあります。
  ✓患者さんの心を和ませる目的で病院でアートを取り入れた
  ✓ブランドの向上のためにアートを利用している企業
  ✓アートミュージアムを核に地域振興に成果 …等々
アートは役立ちますよと言っても良い事例が山ほどあるわけですが、ここでそう言ってしまうと、アートの面白さ、可能性を伝えられない矛盾,もどかしさが生じてしまいます。なぜなら、アートは、送り手(≒作家)の“価値観”、“意味づけ”、“意図”を最初にまとって生まれてくるもので、役立つか役立たないかは受け手(≒鑑賞者)の後付の判断でしかないからです。
 ちょっと説明がややこしくなりました。ありそうなビジネスシーンに置き換えてみましょう。

あなたが新規ビジネス開発、あるいは新商品開発を担当していて、日々頭を悩ませていたとします。ある時、突然稲妻が落ちるようなひらめきがあり、考えただけでワクワクするアイデアが浮かびました。 ブルーオーシャンに漕ぎ出すような 、これまでどこも手掛けていないものです。早速に、上長に企画をあげると、「なるほど、君のアイデアは分かった。で、どれくらいのビジネス規模にいつ頃なる? 収支はどうなりそうかな? 我が社が出す意味は一体なんだね?」と切り返されました。誰も手掛けたことのないものですから、そう簡単に答えることはできません。しょうがないので、企画を通すために、世間に既にある似たような、でも自分が最初にワクワクしたものとは全く異なるものを調査したりして、それがしかの“判断材料”を入れ込みながら、当初のアイデアを何度か練り直すことになるわけです。

 アートが役に立つかどうかを聞くという事は、この上長の視点と同じという事が言いたいわけです。既存の価値基準では、新しいアイデアや意味づけを理解することができないし、場合によって、その斬新さを殺しかねないということなのです。では“生かす”ためにはどうするか。「あなた」が最初に日々頭を悩ませていたというプロセスが必要なのです。つまり自分で必死に突き詰めている時間があること。このベースがあるからこそ、自分なりの新しい“役立つ(かも)/役立たない(かも)”という判断基準が生まれてくるのです。

アートをビジネスに役立てたいと思う方は、まず自分自身がビジネスに徹底して向き合っているかを振り返ってみてください。もし、もう本当に色々と考えてみて、やってみて、かなり行き詰っちゃって…という方でしたら、アートは間違いなく何らかのヒント、アイデアをもたらせてくれる、つまりはあなたにとって役立つものになるでしょう。

今年のアート鑑賞、アカデミー賞的振り返り

本日よりいよいよ師走。少し気の早い気もしますが、今年のアート作品を振り返り、アカデミー賞(主要五部門)になぞらえて勝手に「賞」を出しておこうかと。対象は勿論自分自身が直接堪能したものに限定。ギャラリー含めて60以上の「展覧会」に顔出してみましたが、勿論見逃したものの方が沢山。「あれが無いだろう!」もあると思いますが、見ていないのでごめんなさいということで。何より、美術ファンの目線というよりは、ビジネスパーソン視点で、これは“学び”があったなぁというものを好んで選んでいますので、念のため。

★主演女優賞★ 
今年一番印象に残った女性作家は…塩田千春 
森美術館で開催の『魂がふるえる』展は、歴代2位の66万6271人(美術手帳Webより)の入場者を記録! インスタ映えする展示に、思わず「わぁ綺麗」と言ってしまった自分が、足を進めるほどにドロドロ感と向き合う羽目に。インパクトがともかく凄かったです。女性が足を運ぶ企画が大事と改めて認識。
*次点…やなぎみわ 

★主演男優賞★
今年一番印象に残った男性作家は…クリムト
東京都美術館と国立新美術館で、コラボ企画かと思うような“共演”の機会が。こういうプロモーションの仕方、ありですよね。あの作風にして、おじさん然とした風貌、それでいてやはりモテる。男性作家にはやはりミューズが必要なのかと、一人合点してしまいました。
*次点…ボルンタンスキー

★監督賞★
うまく作品を演出してくれたなぁと感じた展覧会… サントリー美術館「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」  by nendo(佐藤オオキ)
キャプションを読む派、読まない派に美術ファンで分かれるケースが多いのですが、これを徹底したよなぁと、めちゃめちゃ感心。傘をさしてそぞろ歩きするようなコーナーも秀悦。“古美術”がてんで新しく感じられました。
*次点…ポーラ美術館 「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」

★脚本賞★
展示そのものに物語のような魅力を感じた展覧会…国立新美術館「カルティエ、時の結晶」展 by 新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之
ジュエリーデザインには、ぶっちゃけ、縁遠かったのですが、これはもう惹きつけられました。展示空間が半端なかったです。まさに「素材」に手を加えてどう見せる(魅せる)のかという、宝飾の基本を表現したのではないかなぁと。展示ディスプレイにお金かかってるのがありありで、ラグジュアリーな世界に妥協は無いのだと、庶民として理解できる貴重な機会でした。
*次点…山梨県立美術館 「デザインあ展」, 三菱一号館美術館 「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」



じゃじゃーん、そして今年の栄えある
★作品賞★
今年見た中では最高でしょうこれ! の展覧会…「瀬戸内国際芸術祭2019(秋会期)」
悩みました。だって、12島+高松,宇野という広域で開催。単独で素晴らしい常設の美術館だって混ざってますからね。これを一つとしてカウントして良いのかと、不公平?ではないかと…いや、やはり良いのです。〇〇トリエンナーレが話題となった今年。地域に根ざしたアートの力(時に強引過ぎたり、調子がずれていたりする面も含めて)をまざまざと感じさせてもらいました。粟島で見た瀬戸内少女歌劇団は一生忘れられない体験となりそうです。

さて、来年はどんな作品と出会えるかなぁ…。
日本も飛び出していきたいと思っています。